Rust製Flashエミュレータ"Ruffle"を使ってみる 準備編
この記事は、IPFactory Advent Calender 2020の18日目の記事です。
IPFactoryについては、こちらをご覧ください。
Flash、今月末にサポート終了...!
私は小学生の頃、週1くらいでおもしろFlash倉庫を漁ったり、
くまのプーさんのホームランダービー!(2020/12/16に配信終了)や Happy Wheelsをプレイしたりしていたのですが...それらが動作するために必要なAdobe Flash Playerが2020/12/31をもってサポートが終了。ネット上にある様々なFlashを使ったアプリケーションが動作しなくなってしまいます...
Ruffle とは
詳しくは公式サイトを参照してください。
Rustで書かれたFlashエミュレータで、現在開発中のオープンソースプロジェクトです。
使い方
Ruffleの使い方は、3つあるようです。
- ブラウザ(Firefox,Chrome/Edge/Safari)に拡張機能としてインストールする
- デスクトップにインストールして、ローカルにある
.swf
ファイルを実行する - webサーバ上にRuffleを設置する
1は手軽ですね。2も手元に.swf
ファイルさえあればコマンドを叩くだけです。3はサイトを利用する側にとってわざわざ拡張機能など入れなくても動作するので一番楽ですね。
しかし、私の検索力が足りないからかわかりませんが具体的な動作させる説明や記事が
公式wikiしか見当たらなかったので、今回記事にしようと思いました。
とりあえず自分の手元だけでもdockerを用いて仮想webサーバを建て、
そこで動作確認ができたらいいなと思い取り組んでみました。
環境、使用ファイル
Thinkpad X1 Carbon(7th Gen)
CPU:core i7 10710U
RAM:16GB
ホストOS:Ubuntu 20.04 LTS
$ docker --version Docker version 20.10.1, build 831ebea
コンテナのcentosバージョン
[root@d31e5b458e07 /]# cat /etc/os-release NAME="CentOS Linux" VERSION="8" ID="centos" ID_LIKE="rhel fedora" VERSION_ID="8" PLATFORM_ID="platform:el8" PRETTY_NAME="CentOS Linux 8" ANSI_COLOR="0;31" CPE_NAME="cpe:/o:centos:centos:8" HOME_URL="https://centos.org/" BUG_REPORT_URL="https://bugs.centos.org/" CENTOS_MANTISBT_PROJECT="CentOS-8" CENTOS_MANTISBT_PROJECT_VERSION="8"
コンテナイメージはdocker-hubにあるcentosリポジトリから
centos8のイメージを取得します
Ruffleのバージョン:Nightly 2020-12-15
準備
まず、 qiita.com
この2つの記事をを参考に、仮想webサーバの構築、動作確認をする。
$ docker pull centos:centos8
docker pull
でイメージを取得します。
$ docker run --detach --name cent --privileged --publish=8080:80 centos:centos8 /sbin/init
docker run
でコンテナの作成、起動をします。
$ docker exec -it cent bash
docker exec コンテナ名
でコンテナのcentOSにログインします。
# dnf install -y vim httpd httpd-tools httpd-devel httpd-manual
dnf
を使い必要なパッケージをインストールします。
# systemctl enable httpd
systemctl enable
でhttpdを有効化します。
# systemctl is-enabled httpd
enabled
と表示されれば、ちゃんと有効になっています。
# systemctl start httpd
systemctl start
でhttpdのサービスを起動します。
# vim /var/www/html/index.html
ドキュメントルートである/var/www/html
以下にindex.html
を作成、編集します。
このhtmlファイルはアクセスして一番最初に表示されるページになります。
ソースは、とりあえずで良いので
<html> <body> Hello,World! </body> </html>
としましょう。これを保存したら
# curl -i http://localhost/
curl -i
でApache HTTP Serverがhtmlファイルを出力してくれるのを確認します。
# systemctl restart httpd
systemctl restart
でサービスを再起動し、変更を反映させます。
# exit
exit
で、コンテナ内のシェルから一旦抜けます。
$ curl -i http://localhost:8080/
先ほどと同じようにindex.html
の中身が出力されていれば大丈夫です。
今回は参考にした記事の通りに、コンテナの80番ポートをホスト側の8080番ポートに
割り当てています。なので、ホストの8080番ポートにアクセスすると
コンテナの80番ポートに繋がり、仮想サーバにアクセスできるわけです。
ホスト側のブラウザからhttp://localhost:8080/
にアクセスして、
ページにHello,World!と表示されれば準備は完了です!